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沖縄 パート1

沖縄の自然と文化を体感する


広く青い空と透き通る海に象徴される沖縄。日本屈指のリゾート地の醍醐味と言えば、燦々と降り注ぐ太陽の下、美しいビーチでのマリンスポーツは外せない。一方、亜熱帯気候が織りなす豊かな自然やそこに暮らす多様な生物、さらには古くから土地に根ざす独自の文化など、沖縄が誇る自然や文化との触れ合いを目的とした体験型の旅もまた魅力的。

2020年5月、豊見城市に開業した「DMM かりゆし水族館」は、最新の映像表現と空間演出を駆使した展示で話題のスポット。館内にはやんばる地域をモチーフにした常緑の森が再現され、淡水魚や爬虫類が森の中で生息する様子を観察できる。最新のバーチャル水槽は必見。ジンベイザメや深海魚が実寸大で映像表現され、目の前に迫りくる様子は迫力満点。バーチャルとの融合により実現するよりリアルな海洋体験は、子供はもちろん大人にも驚きと感動をもたらすことだろう。

沖縄の伝統文化との出合いを求めるなら、本島中部の読谷村がおすすめ。読谷村は陶芸が盛んな土地として知られるが、特に「やちむんの里」は必見だ。そのルーツは元々米軍の不発弾処理場だった土地を村が取り戻し、当時の村長が「不発弾処理の煙から文化の栄える煙へ」との想いで読谷村内で活動していた陶工を集めたことを始まりとする。そして那覇にある壺屋から、のちに人間国宝となる、故・金城次郎氏を誘致し、やちむんの里が誕生した。現在では登り窯を中心に19の工房が集結し、様々な作陶家の作品を見て回ることができる。窯元直売の店舗で作品を購入したり、里の近くにある「陶眞窯」で陶芸体験をしてみるのも一興。

首里城近くの「首里琉染」は全国で唯一、貴重なサンゴを使った染色体験ができる工房。体験ではサンゴの化石を用い、その自然の造形を生かしながらオリジナルの柄をデザインし、Tシャツやハンカチを染料で鮮やかに染めていく。現在、サンゴの化石を収集することは禁止されているため、特別な許可を得ている首里琉染でしかサンゴの模様を表現することはできない。沖縄の自然に育まれたサンゴが織りなす工芸品はまさに一つの芸術作品のよう。その美しさには心を奪われてしまう。

沖縄のグルメやクラフトショップが一堂に会す「瀬長島ウミカジテラス」は、気軽に沖縄の文化に触れられる複合施設。40以上もの店舗が並び目移りしてしまうが、ここではお土産に「SuiSavon-首里石鹸―」の石鹸を購入したい。地元の職人手作りの石鹸が多数揃い、天然の沖縄海底泥を使用した『クチャ洗顔料』は特に人気の商品。その他にも沖縄の植物由来の美容成分を配合したスキンケアアイテムも充実し、旅の思い出を香りと共に持ち帰ってみてはいかがだろうか。

*このページはOne Harmony会員誌 和らぎ 第39号より引用しています。

ホテル日航アリビラ/ヨミタンリゾート沖縄

スパニッシュコロニアル風の瀟洒な外観が印象的。目の前には県内屈指の透明度の高さを誇るニライビーチが広がり、刻一刻と表情を変える海を眺めているだけで幸せな気分になれる。
また、「琉球美食」がテーマの朝食には沖縄県産食材やスーパーフードなどの健康に配慮した食材が取り入られており、充実した一日の始まりを演出してくれる。「くつろぎの別荘」と呼ばれるリゾートの真骨頂を思う存分に堪能したい。

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